ヘッダ

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  『 橋ノ本 有希のなんとなくな記 〜新館〜 』
  

2012年6月5日火曜日

小説エピソード〜次章〜ようやく着手v


☆ 連載中の《 ノンノンイグジスト 》の次の章…
《 織り成す者 綾 為す糸口 》
他の創作活動や用事に忙殺され、手付かずでもあったのですが、
長らくイントロの入り方で、脳内停滞しておりました。

昨日、ブログ を上げてから、少し、執筆を試みて、ようやく
エンジンが かかり、ようやく…動き出した…という所ですか。


とりあえず、こんな感じで、始まるゾ…との事で、
PRついでに、少しご紹介しておこうかと思います。

昨日、執筆した分と、今日、書きかけてる一場面。
漫画描き〜に例えると、まだ鉛筆で、下描き…といった段階でしょうか。
あらましの下描きが、入ったところで、ペン入れ…にあたる…のが、
私の場合、連載しているサイトでのレイアウトをしながらの編集作業…
となります。
そちらにアップできる頃には、書き下ろす部分が、出るかもしれませんが…。

この調子で…こないな調子で、チマチマ…と、話〜描いて参ります…。
非常に、気の長〜い話では、ありますが、
気長に、御付き合い…いただけると幸いです。

それにしても…。いきなり火葬場から始まるこの話…。
おかしいな…。 美女が主人公なハズ…なんだが、このエピソードは…。
一応…色気のあるエピソードをここで、ひとつ描きたい…
そういう想いもありますので…。
あまり期待せずに、『 おたのしみの一つ…。』
〜にしてやっていただけると嬉しかったりします。

それでは、昨日〜執筆分と、本日〜執筆分〜一部…

ちょこっとだけ…どうぞ…。



2012.6.4.(月) 執筆分
《 織り成す者 綾 為す糸口 》その1…織り成されたその糸口

 鬱蒼と立ち並ぶ樹木に隠された様にした佇まいの何かの建築物の外壁。
不意に視界が開け、門構えに看板のごとく読んで見えるのは、
『太輝ヶ丘聖苑』という文字。
斎場らしい造りと煙突の突き出た球場の屋根の一角などから、
どうやら、火葬場らしいと伺えた。
そこの敷地へと入って行く、黒い塗装のワゴン車が、一台。

運転してきた人物が、降り立ち、車の後へとまわる。
その車は、後部席が 畳まれ、個人的に棺を運搬出来る仕様になっていた。
焼き場の職員らしき作業服の年配の男性が 二人程、出迎えにやってきて、
ひとまず安置室へと運び込まれる棺がひとつ。
運び込む途中途中で、手伝っていたワゴン車の乗り手が、
顔見知りらしい職員に世間話の様に話かけていた。
「でね、こちらの仏さんなんですがね…。」

病院で、亡くなった人で、遺族や遺体の引き取り手の身寄りの無い仏さん…。
ワゴン車の乗り手は、実は、そうした人を焼き場へと運ぶ仕事を他の仕事と
兼業でやっていて、遺体を運ぶのは、半ばボランティアみたいな事だった。
「いやぁ、この若さで亡くなるなんてもったいない美人さんで…。」
棺を運搬用の台車に乗せながら、さも残念そうにそう語り出す。





2012.6.5.(火) 執筆分
通常は、遺族が出す葬式代や生前の本人の意志、遺言により支払われる
葬式代の中に(焼き)の費用も含まれる。
葬式代の支払い所の無いケースは、一応、必要経費としてかかる分は、
施設補助金や寄付の中からまかなわれる事になる。
ここ、太輝ヶ丘聖苑では、
職員は、給料をもらっているわけだが、
焼きの形式も遺族の希望や支払われる葬式代の規模により、
ピンからキリまでが生じている為、
気持ち、ボランティアの感覚な仕事ではあった。
死亡後、身寄りが無く、葬式をあげてくれる人も居ないのは、
あまりに気の毒だと、せめて焼却の時、魂の見送りにと、
焼き場の職員、そして、やはりボランティアで、
車を運んで来ている○○さんが、参列。
最後の見送りに礼を尽くす事が、いつのまにか習慣になっていた。

遺族の無い、遺骨の引き取り手の無いケースは、集団で合葬される為、
ロースターの様に焼くロストル式で一気に手っ取り早く焼却される。
数人まとめて、焼かれてしまう為、
焼却後は、どれが、誰の骨であったのかは、
選別できなくなってしまい、納骨に洩れる残り灰は、業者が回収し、
稀少金属の選別にまわされ資源利用される部分もあった。

「このひと…。台車式で 焼けないだろうか…? 」
「うーん、経費と時間は、かかるが…。
他の焼却予定が 今日は、珍しく入っていないから、
台車式でいくか…。」
一様に焼却前の見送りで、仏さんの顔を拝んだ後で、
丁重に葬って上げたい気持ちになった職員のA。
聴けば、お産で亡くなったそうで、
後に残した赤ん坊は、父親が誰だか分からず、施設預けだそうで。
さぞかし、心残りだろう…。まだ若くてこれからの綺麗な、娘さんだった。



以上.

つづきは、完成時にて。

職員のA等…登場人物の名前など、まだ未定の部分が あります。
これから作り込んで行くところです。

つたない習作…御通読、どうもありがとうございました。m( _ _ )m


前の章は、《 余 韻 》…

気になる方は、連載サイト へどうぞ。

何度も読み返すごとに味のにじみ出す…そんな物語を目指したいと思います。




    





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